だから、今日も会社に行く。
体調が戻らない。
人と会っている間はスイッチが入っているのか、ハキハキしゃべれる。
仕事もある程度こなせている。
ちゃんとしているように見せれていると思う。
でも、日に日に体が重くなってくる。
朝起きられない、夜眠れない。
ごはんがおいしくない、食べられない。
私は怒りを感じることが苦手で、少し理不尽なことを言われても自分に原因を求める。
無理なお願いをされても、相手が困っていると自分を削ってでも助けてしまう。
全部が全部そうではないけど、そういう節がある。
倒れる直前のあの感じと似た症状が出てるのは気づいている。
勝手に涙が出てきたり。
歩くだけで疲れてしまったり。
世界が暗く暗く見えてしまう。
何も悪いことは無いのに、そう見えてしまう。
体が「休みたい」「休むべき」とSOSを出しているのは気づいている。
でも、休むことができない。
私の代わりはいくらでもいるとわかっているし、休んだところで会社は潰れないと知っている。
いろんなことを知っている。
でも、「休みます」という連絡をしてしまうと、次に会社へ行く勇気が出なくなってしまうのも、私は知っている。
休むのはその場しのぎで、休むほど職場で居心地が悪くなりさらに苦しくなると分かるから、体を引きずって会社に行っている。
何が正解かよく分からなくなってくる。
大事な人に心配をかけたくない。
迷惑もかけたくない。
いざとなれば、やめればいいとも思う。
でも、休職歴有りのうつ病ぽくて、さらに難病持ちの人間が就活がきっとハードモードであることはなんとなく想像はつく。
起きてないことを、あれこれ想像して可能性を潰すのは悪い癖だけど、そう思う。
だから、今日も会社に行く。
それだけ。
会社に行けない理由を「病気だから」で都合よく言い訳にする卑怯者
これは、ただのフィクションです。
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