歩いても、昔の私はいませんでした。
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こんばんは。
今日はあんまり体調が良くなかったです。
私は体調良くない日でも、外に出たくなります。
じっとしていると、心がざわざわしてくるんです。
見るものがたくさんあると、その一瞬は何も考えなくてすむんです。
かといって体調は悪いので、しんどい体を引きずって外に出ます。
目的地は決めずふらふらと歩きました。
平日の昼間の住宅街はとても穏やかで静かでした。
昔飼っていた犬と散歩した公園に行くと懐かしさと空しさみたいなものを感じました。
そのまま少し足を延ばして、川原に向かいました。
途中の道で、たくさんの野草や花がコンクリートの隙間から顔を覗かせていました。
普段、写真とか撮らないんですが、今日はなんとなく撮りました。
なんてことない風景ですが、とても綺麗だとその時は思いました。
川原につくと水際で腰をおろして、ぼんやりときらきらひかる小魚の群れを眺めました。
中島みゆきさんの『ファイト』の歌詞の一節を思い出しました。
暗い水の流れに打たれながら 魚たちのぼってゆく
光ってるのは傷ついてはがれかけた鱗が揺れるから
いっそ水の流れに身を任せ 流れ落ちてしまえば楽なのに
やせこけてそんなにやせこけて魚たちのぼってゆく
[中島みゆき/ファイト]
やせこけて流された魚はどこにいくんだろう。
死んでしまうのかな。また、元気に泳げるようになるのかな。
ふいに川に落ちて叫びたいような気分になりました。
夏目漱石の『こころ』のKが主人公の先生と海の岩淵で、先生に「落としてやろうか」と言われて「ちょうど良い。やってくれ」という場面がありますが、そんな気分でした。
自分で落ちる気力はありませんでした。
気づいたら、泣いてました。
何がかなしいんだか私にはもう分かりません。
つい最近までいた私は、もうちりぢりに消えてしまった。
それだけ。
涙を拭いて、家に帰りました。
自分で自分を痛みつけてるような気がします。
なんにもできないのが嫌で嫌で。
体は嫌がってるのに、心はじっとできなくて無理やり外に自分を連れ出します。
胸のざわざわは夕方まで続きました。
もう一度外へ出て、コンビニに行きました。
何を見ても食べたいものも欲しいものもありませんでした。
欲しいという気持ちが乏しくて、かなしいです。
暗くてすいません。
でも、書きたいという気持ちだけはあるみたいでちょっと良かったです。
明日は、
明日は、に続く言葉が思いつかない。
今日綺麗だと思えたものが、明日も綺麗だと思えますように。
おやすみなさい。