【前編】国語教科書に載ってた好きなお話TOP10
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寒いですね。布団で読書がはかどります。
今読んでるのは、感想を書く感じでもないので、私が小学校から高校まで習った話で好きなものピックアップします。
ネタばれは少なめにしていますが、あります。
10位:おてがみ/『ふたりはともだち』収録 アーノルド・ローベル (著)
小学校の教科書に掲載されていました。
このお話はがまくんとかえるくんの友情のお話です。
ネガティブながまくんのために、優しいかえるくんは一肌脱ぎます。
ほんわかする、すてきなお話です。
いま読み返すと、がまくんは基本何もしてないので、自分の欲しい結果が得られないのは妥当だと思うのですが、かえるくんという良い友達に巡り合えて幸運だったと思います。
高校、大学共にお世話になりました。
基礎研究でも使いました。
この話は視点の切り替えが、流石だ思います。情景描写から男の視点に移って、羅生門の話が動いていくところは映画を観ているみたいにワクワクします。
老婆が死人の髪をぷちぷち抜くシーンの描写はリアルすぎますが。
高校の授業では「正義」とはなんなのかみたいな題材で、勉強したような気がします。
豆知識として、この小説が雑誌で最初に掲載された際は、具体的な結末を明記していたのですが、いまのラストは読み手に想像させるものに変更されています。
このいまの話のラストシーンの方が、余韻を残す感じで私は好きです。
青空文庫でも読めるので未読の方はぜひ。
8位:三つのお願い/ Lucille Clifton (原著) 金原 瑞人 (翻訳)
女の子の主人公が、願いが3つかなう1セント玉を拾うところからお話はスタートします。元々は外国のお話です。
私なら3つの願いをもっと増やすとか考えちゃいそう。
ストーリーとしては友情のお話です。
冬のお話なので今読むといい感じかもです。
7位:ずーっと ずっと だいすきだよ ハンス ウィルヘルム (著), 久山 太市 (翻訳)
大人になってから思い出すと、胸がぎゅーっとなります。
同じように育ったはずなのに、人間と動物では老いるスピードが違います。
その中で毎日をどう生きると、幸せなのか。
このお話を読むと毎回泣きそうになります。
好きな話ですが、せつないです。
6位:スイミー スイミー レオ・レオニ (著), 谷川 俊太郎 (翻訳)
有名なお話。
いま考えると、中々過酷な運命を、スイミーは背負っていますね。
目の前で家族が食べられるって、なんて進撃の巨人。
表紙の黒い子がスイミーです。
スイミーは家族が目の前で食べられても、小さな世界に閉じこもらず、素晴らしい世界に飛び出すことを決断します。
大きな力と闘い、魚類の勝利を手にする話です。
魚が連続ランクイン。
[簡単なあらすじ]
岩屋をねぐらとしている山椒魚は、自分の体があまりに大きくなっていて、穴から外に出られなくなっていることに気づく。入口から外の世界の動きを羨ましく感じながらも、全てが馬鹿馬鹿しいと嘲笑し、絶望する。
ある日岩屋に偶然飛び込んだ蛙を、山椒魚は閉じ込めてしまう。
蛙は当然「ここから出せ」と要求するが、山椒魚はうなづかない。
2匹は平行線を辿ったまま、長い時を過ごす。
ある日、蛙の深い嘆息を聞いた山椒魚が、「もう出てもいい」と言うが、蛙は空腹で息も絶え絶えの状況になっていた。
山椒魚は蛙に「今何を考えている」と問う。蛙は「今でも別に君のこと怒ってはいないんだ」と答える。
小学生が読むにしてはなんか難しい気がするのですが、最初読んだ時、何かこの二匹の関係深いなと思いました。
余韻あるラストが昔から好きみたいです。ハピエンもいいですが。
蛙は初めから怒っていなかったとすると、この奇妙な共同生活を楽しんでいたということでしょうか。
この話を擬人化すると、「ある理由で外に出られない人間が、たまたま訪ねてきた人間を軟禁する話」とだいぶ危険な香りがするのですが、動物なので楽しく読めますね。
疲れた。
半分ですでに疲れたので、続きはまた明日。
意外に楽しい。
ではでは。
良い夜を。