逃げ恥が最終回を迎えたので、婚前契約書の話をしていいですか。
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私の婚前契約書を作る予定はまだまだ未定です。
でも、いつかは誰かと結婚する可能性が全く無いわけではない。
私は、婚前契約書を結婚前に交わすことは非常に合理的だと思っていました。
相手の必要としているもの、求めているもの、生きる上で譲れないことが、言葉となって明確になり、結婚後のトラブルを減らすことができると思ったからです。
婚前契約書とは、入籍前に結婚生活に関する約束を表すための契約書のことです。
内容としては、生活のルールやお金、浮気や離婚に関する約束事などを盛り込んだ上で契約を交わします。
また結婚前や婚約前に締結をした契約は、原則として一方的に「やーめた!」と破棄することはできません。
結婚前の契約は、他人間同士の契約とみなされるからです。
婚姻後の契約であれば、取り消すことや変更することも可能ですが、夫婦関係が破たんしている(どちらかの不貞行為など)場合は、夫婦だったとしても他人とみなされ、どちらか一方に有利となる、契約破棄は不可能となります。
二人のみで条件とサインと捺印作成する「覚書」というものもありますが、行政書士さんなどに相談して体裁を整えて作る「契約書」が法的効力は高いそうです。
私は法律の専門家では無いので、細かいところが間違っていたら申し訳ありません。
「婚前契約書」は、逃げ恥で言うと、主人公の平匡さんとみくりちゃんが作成していた、雇用契約書と近いような気がします。
彼らは事実婚と契約書を交わすスタイルで、共同生活を営むことを選択していました。
ドラマを観る前から婚前契約書の存在は知っていたので、それを交わしてくれる人と結婚したいと思っていました。
そんな人が現実にいるかは分かりませんが(笑)
言い出した途端にドン引きされて、婚約破棄にされるかもしれませんね。
「愛があれば結婚したらいいじゃない」
「相手を信用していないのか」とかそういうことじゃないのです。
愛は変動するものだと考えています。
一度確認すれば、永遠に存在し続けるものなんかじゃないと思います。
お互いが努力して維持していかないと、ゆっくりと消えてしまうものだと考えるからです。
愛は無くなっても、情は無くならないという意見もありますが、情を構築するにはある程度の愛が不可欠なのでは無いかと思います。
情が構築される前に、愛の欠乏ですれ違ったら悲しくないですか?
愛と情を維持するために、お互いが必要なものを明確にしたい。
それだけなのです。
その理由から、婚前契約書に賛成派だったのです。
誰かを好きになって、何かが相手とズレていることに気づいているのに、その関係が壊すのを早めるのが怖くて何も言えない。
何が相手の地雷となるかが分からないから。
歪な形のまま関係が壊れる瞬間を、息を潜めて待たなければいけないのは、とても辛いことです。
だから、なるべく見える形にして修正したいと思ってしまいます。
ただ、「好きだ」とか「嫌いだ」という気持ちは、決定的な事象が必ずしもあるわけでは無いというのも承知しています。
感情は言語化できるものでは無いって分かっているつもりだけど、契約書というカタチがあることで安心したいのだと思います。
ドラマ内で、主人公のみくりちゃんがずっと訴え続けていたのは、「家事も労働であり、それを無償で享受するのは搾取であり悪だ」ということです。
また、逆も真なりだと思うのです。
共同生活を営むにはお金が必要です。
そのお金を生み出す人に対しては、同等の報酬が与えられてしかるべきだと思うのです。
最終回で平匡さんがみくりさんに提案したのは、契約結婚の形(みくりと雇用関係を結ぶ形)から、生活の共同経営者への切り替えを提案しました。
収入は共同財産として、各自の収入の割合を鑑みつつ、家事分担を決定するといった具合です。
合理的で双方の不満が出なさそうな手段だと思います。
それでも、ドラマの中では相手の家事のやり方やクオリティが気になって、お互いがピリピリしていました。
このドラマを全部見終わって、婚前契約書のことを再び考えた時、それがベストな方法なのかよく分かりません。
平匡さんは、キチンと契約書を作成して、みくりちゃんに生活上の要求と報酬をわかりやすく示していました。
雇用契約は抜きにして、契約書を作るという点では、私が求めていた形に近かったと思います。
でも、みくりちゃんが平匡さんを好きになっていくのを観るうちに、何かが違う気がすると思ったのです。
こうすればいいと具体的な行動に示すことは、難しいのですが。
いま私は病気を患っていて、休職中です。
感情的な価値(「生きているだけで良い」等)を排除して、純粋に経済的な利益から見れば、私は負債の立場だと思います。
家事が得意な訳でも、突出したスキルがあるわけでもない。
投資物件としてはおススメできない立場だと思います。
仮に、私が婚前契約書を誰かと結ぶ場合、いま私は良い買い物では無いと思うのです。
恋は感情だと思いますが、結婚は生活に視点を置くべきだとずっと思っていました。
結婚は、お互いの利害関係が一致して、性格も好ましい人とするのが最善だと思っていたのです。
しかし、それは間違っている部分もあるのかもしれないと、逃げ恥を最終回まで観て思いました。
私は、相手や自分が病気や不測の事態に見舞われる可能性を考慮していなかったのです。
相手が無一文になっても職を失っても、添い遂げてあげられる人と結婚するべきだと、どこかで聞いたことがあります。
見返りが無くても一緒にいたいと思える気持ちが必要ということですよね。
感謝やお返しが無くても、尽くすことができる。
全てを許して愛せたら、美しいことだと思います。
でも、私はその意見にも完全には同意はしかねるのです。
人生は誰かのためにあるのではなくて、自分のためにあると思っています。
どんなに愛する人でも、自分を傷つける人間や不幸にする人間に変わってしまったとしたら、異議申し立てをして生活改善することが必要だと思います。
ドラマ内で平匡さんがリストラをきっかけに、単純に好きという理由以外に「雇用関係を解消して結婚をすれば、経済的余裕が生まれる」という理由を含めてプロポーズをみくりちゃんにしていました。
そのことに対してみくりちゃんは「労働を無償で与えられて当然と思うのは、好きの搾取です」と言いました。
報酬無しに一方的に頑張り続けなければいけない関係は、私は破たんしてしまうような気がするのです。
やっぱり、結婚って難しくて、皆様がどういう気持ちで結婚という選択に至るのか、とても気になります。
ちなみに両親と観ていても、この話はあくまでフィクションで、現実世界ではありえないといった風な意見でした。
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