理想の私が死んでいく

適応障害で休職→復帰しました。悩みつつ楽しく生きる雑記ブログ。

【書評】はあちゅう『婚活っていうこの無理ゲーよ』はじんわりと人生に悩む人の心へ響く

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どうも、ひつじ田メイ子(@hitizidameiko39)です。

 

 

この記事では、『婚活っていうこの無理ゲーよ』という小説を紹介します。 

 

 

 

人気ブロガーであり、作家でもある、はあちゅうさんが書かれた本です!

 

 

この本をひとことで言うと?

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人生に悩む人への応援本だと思いました。

 

「婚活」とタイトルに入っているので、大きなターゲットはアラサー女性だと思います。

 

女子のリアルな悩みをギュギュっと詰め込んでいる本だと思います。

 

いい意味で、触れられたくない部分をえぐってきます。

 

大きな事件や、感動の物語ではないけど。

 

登場人物が少しだけ成長して、じんわりと心に響く素敵な本です。

 

 

この本が特におすすめな人

 

 

 

・恋愛がうまくいかない、うまくいかなかった経験がある人

・仕事を頑張っている人

・婚活中の男女

 

特に、20代~30代くらいの男女におすすめだと思います。

 

頑張っているけど、現実って思うように進まない

 

という挫折や悩みを持っている人に刺さる1冊だと思います。

 

男性や既婚の人でも、女性のリアルな視点が分かったり、過去の自分に重ねたりして、楽しく読み進められる小説だと思います。

 

『婚活っていうこの無理ゲーよ』のあらすじ

「最初に彼氏を作った人が、クリスマスイブに高級ホテルのスイートルームに泊まれる! 」

そんな婚活レースをすることに決めた美香、かえで、舞の28歳女3人組。
ひとりひとりが抱えている事情とともに、物語はジェットコースターのように展開していく。

「結婚とは?」「恋愛とは?」「仕事とは?」
もうすぐ30歳になる女性たちの姿をリアルに描いた、著者初の長編恋愛小説。

婚活っていうこの無理ゲーよ(Amazonより引用)

 

 

 

 これは私なのでは…?

 

とページをめくるたびに錯覚するほど、登場人物の感情の動きのリアルさです。

 

特に、美香、かえで、舞が作中で何度も開催する、女子会の温度感は自分が参加しているかのような気持ちになります。

 

 自分の大学時代から仲良くしている友人との関係性と似ている場面も多くあり、納得してしまう場面がたくさんあります。

 

 

 

  

『婚活っていうこの無理ゲーよ』の2つのリアル

 

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ここからは内容に触れながら話していきます。 

 

美香→かえで→舞の3人の視点が切り替わりながら、それぞれの恋愛や仕事の悩みにぶつかっていきます。

 

恋愛のリアル

不倫をする美香、恋愛の仕方を忘れてしまったかえで、恋人と噛み合わない舞。

 

人ってどうやったら、好きになれるんだろう

『婚活っていうこの無理ゲーよ』 p69

 

3人に共通する気持ちはこの言葉に集約されるんじゃないかな、と思いました。

 

好きと言ってくれる人を好きになれたらいいのに。

でも、自分の気持ちに嘘を吐くと居心地が悪くなる。

 

『婚活っていうこの無理ゲーよ』 ではそんな揺れ動く心の様子を描いています。

 

自分が好きで、相手も同じくらい好きになってくれる人なんか本当に出会えるんだろうか

 

という疑問を私も旦那さんに出会うまでは抱いていたので「分かる分かる…。マジでわかる」と頷きながら読んでいました。

 

個人的に一番響いたのは、かえでの友人、彩が妊娠中に旦那さんが不倫をしてしまい、落ち込み怒ることに対して、かえでが優しく諭すシーンです。

 

許さなくていいし、忘れなくていいけど、次にどうしたいか考えないと、彩も旦那さんも、ずーっと同じ場所をぐるぐるすることになるよ

『婚活っていうこの無理ゲーよ』 p167

 

シーンとしては短いのですが、決めるということは苦しいけど大事だよな…しみじみと思ったです。

 

自分の過失じゃないと、裏切った相手を恨みたくて、ずっと相手を苦しめたくなる時もあります。

 

でも、現状維持で恨み続けてしまうと、自分もその暗くて苦しい場所にいないといけないんですよね。

 

最終的には、自分で行動を起こさないと変えられなくて。

 

このシーンでいうと、彩は旦那さんと別れるか、再出発するか、を決めないといけないわけです。

 

ここでは彩がどういう決断をしたかは書きませんが、決断をするということは痛みを伴って苦しいよね、と思いました。

 

ただ寄り添うだけじゃなく、相手のためのアドバイスをかけられるかえでは良い子だなと思いました。

 

女子同士の会話のリアル

はあちゅうさん。お願いやめて、本性ばらさないで…」

 

となる位にリアルだな…と思いました。

 

いや、もっと性格が上品な人は分かりませんが。

 

私の大学時代の友人との会話は、この本そのままだなと思うようなものばかりでした。

 

明るくて、冗談が多くて、人の恋愛には口を突っ込むのが大好きで、でも自分のことになるとうまく隠したくなる。

 

共感する人は多いのでは…。

 

作中で、不倫をしている美香は仲の良い友人たちにもその事実は隠しています。

(念のため言いますが、不倫は良いことだとは思いません)

 

自分の中で処理できていないことはうまく隠したり、冗談みたいにして自我を保つんじゃないかな、と思いました。

 

私の周りでも、不倫をしていた子というのは何人かいて、その子達は、自虐して笑うんですが、いつも苦しそうでした。

 

美香と自分の知人を重ねて、「あの子はこういう気持ちだったのかな」ということを考えていました。

 

心にじんわりと効くおすすめの一冊

 

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『婚活っていうこの無理ゲーよ』は私はかなり共感する部分が多く、楽しく読めました。

 

ラストは劇的なものではないですが、日常での苦しみや優しさが丁寧に描かれた小説だと思います。

 

文体も柔らかく、小説をあまり読まない人でも読みやすいと思います。

 

ラストは爽やかなので、疲れた人の心にも効く本だと思います。

 

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はあちゅうさんは、Twitterをよく見られているので、リプを飛ばしたり、はあちゅうさんについて呟くと私も何度か♡(ふぁぼ)を貰いました。

 

読んだら感想もぜひ呟いてみてくださいね。

 

 

 

出目マガ(11月号)ではあちゅうさんが登場します

私は9月から『出版を目指すサロン』に入り、活動しています。

 

その名の通り、出版を目指す人が集まっているサロンです。

毎月、noteでサロンのマガジンを発行しているのですが、11月号では、はあちゅうさんが登場します。

私も微力ながら、はあちゅうさんの掲載部分に関わらせて頂いています。

 

11月30日に発行予定なので、ぜひチェックしてみてください。

 

(ちなみに10月号は『ブログ飯』で有名な染谷さんのインタビューが載っています。豪華!!)

 

 他のサロンメンバーも書評を書いていますので、よろしければこちらもご覧ください。

 

出目サロンメンバーの書評

 

【書評】著者はあちゅうさん「婚活っていうこの無理ゲーよ」は過去の自分が主人公だった | クソメガネんち。

 

婚活っていうこの無理ゲーよ【レビュー】著者はあちゅうさん☆リアル女子の姿に共感が止まらない!|桃香の函館みらくる☆アトリエ

 

【レビュー】はあちゅうさんの小説「婚活っていうこの無理ゲーよ」読了。ザッツエンターテインメント!なお話だった。 | | ライター江角悠子の京都暮らし

 

【出目サロ企画】「婚活っていうこの無理ゲーよ」をレビューせよ!(30代の既婚3児持ちでも楽しめるのか) | おハナマルイベント